Activities
活動報告
2024年11月4-7日 タイ コンケーン県College of Asian Scholars 博士課程学生の研修を行いました
タイ東北部に位置するコンケーン県にある私立大学アジア学院大学のLeadership and Innovationの博士課程に在籍する4人の大学院生の研修を行いました。本研修は、令和6年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ」の助成を受け実施している、「データサイエンスに基づく地域包括ケアに資する医療人材の育成の基盤整備」の国際共同研究として、看護師のデジタルリテラシーの実態調査を実施しています。今回は日本の地域医療から高次機能病院における看護の特色とデジタルツールの活用の状況を理解するうえで、来日しました。訪問看護ステーション、訪問診療クリニック、デジタル田園健康特区にある吉備中央町の労災病院である吉備高原医療リハビリテーションセンター、岡山大学病院を4日間にわたり訪問しました。日本の医療健康の場におけるデジタルツールの活用は、諸外国と比べても遅れていると言われています。特に過疎地域における医療アクセスを保つうえで、ICTをどのように活用していくか日本の現状を知ると同時に、タイにおける取組が本邦でも活用できるかこれからも検討を続けていく予定です。本研修にご協力いただきました各施設の担当者の皆様に感謝申し上げます。
2024年9月24-26日 統合実習Ⅱ地域ケアマネジメント実習を吉備中央町で行いました!
当講座では、4年生の統合実習として、地域での暮らしを支える看護職者の育成を目標とし、継続看護と地域ケアマネジメントに関する実習を行っています。今年度は、地域の医療資源に課題を持つ中山間部である吉備中央町地域包括支援センターにおいて、3日間(2泊3日)行いました。1日目は福祉課、保健課、企画課からのオリエンテーションを受け、吉備中央町で行われている遠隔診療の実際において岡山大学病院と診療所を結ぶ遠隔診療について説明を受けました。2日目は、老人大学にて「オーラルフレイル予防」をテーマに健康教育を行いました。当講座初めての宿泊実習となりましたが、3日間を現地にて過ごすことで、地域を知るよいきっかけになったことを期待しています。
2024年4月 兵庫県明舞地区(都市ニュータウン)での地域活動 (明石市シニア活動応援事業)
兵庫県の明石市と神戸市にまたがる明舞団地は、県内最古のニュータウンの一つです。ピーク時には3万人近くいた人口も現在は2万人近くとなり、高齢化率の上昇、建物の老朽化など、都市部ニュータウンが抱える課題をもっています。ニュータウン再生事業として、全国でも先駆的な取り組みが進められており、相原が代表を務めるヘルスコミュニケーション研究会も2018年度から活動を開始し、2021年度から明石市からの助成を受けて、高齢者のつどいの場となる体操やコミュニケーション・カフェを週1回開催しています。事業4年目を迎える本年度は、引き続き高齢者をメインとした集いの場としての役割を担うと同時に、最近多様化している文化背景の異なる方への健康相談(やさしい日本語による健康相談)を展開していく予定です。